お子さんが発達障害と診断された。 子供とのコミュニケーションの取り方がわからない。 といったご相談を受けることがあります。
発達障害は、昔なら「個性」って言われる部分も多いです。思考や行動が、(語弊がありますが)いわゆる一般とか常識と言われるものとは少し違っています。
それぞれの障害に応じて、苦手な事や得意な事、出来ない事出来ることが極端にわかれます。
思考例・算数ができない子
うちの子の話で恐縮なんですが、わかりやすい例ですので、書きますね。 うちの子は、算数がとにかく苦手でした!数という概念はあるのですが、例えば、3+6という式があるとすると 「どういう意味?なんで3に6足すん?」 などと、よく聞かれました。
最近は、「足す」という数式の意味がわかったようですが、まだ問題によっては、聞かれます。
私の子どもの頃に、ソックリなんです(笑)
数を足すとか引くという概念は、日常の中で…例えばお菓子をわける時などにありますよね。
自分の3個あった飴を人にあげたら、1個減るとか。 それならば、理解できるんです。目で見てわかるから。
それが、机上で、数式で、となると、わからなくなる。
1+1?
え?何がしたいの?どういう意味?と、理解が出来なくなるんです。+とか-とかの概念が頭に入ってこなくなります。
当たり前に出来る人からしたら「あほちゃうか!」ってなものでしょうか。でも、物事のとらえ方というのは、本当に人によって様々なんですよ。
物のとらえ方の違い
以前、発達障害と診断されたお子様の頭の中を(エネルギーで)見た時は、物事のとらえ方が、他の子どもたちと違いっていたので、非常に興味深かったです。
非常に立体的なんです。
例えば。問題として
「みかんが4個ありました。そのうち1個を食べました。残りは何個ですか?」 と、聞かれたら、一般的には、4から1をひいて3個って答えが出ますよね。
でも、その子の頭のなかでは、
1個って、どこまでが1個?皮ははいるの?残したりしてないの? って、ほかの情報まで混ぜてしまうのです。
あまりに情報を多くとらえようとしすぎていて混乱していました。
ですので、整体では、多すぎる脳の電気信号を抑える事と、体の中心軸が定まっていないので中心を整える事。
そして、日常生活ではシンプルに物事をとらえやすい環境や言葉かけをすることなどを、親御さんにお話しました。
はじめて会ったときから2年がすぎ、今はだいぶ落ち着かれています。
発達障害と診断された方は、体の発達が一部発達しすぎていたり、極端に未熟だったりします。
そのバランスをとると、頭の中も整理されやすくなるので、頭の中を変えていくために体を変えるという方法もあるんです。
成長も人それぞれ
子供の頃の脳の発達が未熟な頃って、発達する度合いが違うから、「うちの子が他所の子と違う」「発達障害では?」と心配される方もいます。
「うちの子はバカなんでしょうか?」って、聞かれる方も居ます。(心配のあまりですよ) でも、本当に、ある日から突然変わるということが起こるのも人間なんです。 その人、その子のペースで成長できていけます。 それよりも、今ある不便を治そうとするあまり、出来ないことを無理矢理にやみくもにやらそうとするほうが、かなり脳にとって負担になります。
自己否定が強くなり、心の問題にもなりかねません。
ですので、発達障害の方が身近にいる場合は、その子・その人の特性を理解した上で、必要な声掛けや対処の仕方をされていくことをお勧めします。
どう対処していくか
では、どう対処していくか。ですが、それはやはり、
相手を知る
ということからだと考えます。
自分の価値観でなく、相手の価値観が何かを知ることです。
上記の例のように、自分とは違う思考法をしていると知ることで、相手とどうかかわるか。どうすれば、お互いに気持ちよく過ごせるか。ということがわかってきます。 大変ではありますが、「知る努力」をしてください。
最後に
ちょっと余談ですが、有名なエジソンのエピソード。
「1+1=2」を教師が粘土を例にとって教えていたら、エジソンが「1個の粘土と1個の粘土を合わせても(混ざって)1個の粘土になるだけなのになぜ2個になるのか」と聞いて、教師がエジソンを「腐れ脳ミソ」と罵倒したというエピソードが存在しています。
このエピソードを読んだ時、エジソンの疑問、めっちゃわかるわ~と、思ったものです。
人と違うことを言ったり、理解力が異なることで、馬鹿にしたりされたりというのは、ナンセンスです。人それぞれに異なる世界があり、思考があり、見えるものは違うのです。
もし、発達障害で生きづらさを感じていたり、もしくはお子さんの成長が不安だったりする方は、「思考の特徴」を知ると楽になりますよ。
ご相談くださいね。
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